先月、女将らしき人のふてぶてしい態度が気になったとの口コミに、
えぇ?ふてぶてしい態度?と猛反省いたしましたが、
実はわたくしではありませんでしたが、
その社員を教育しておりますのはわたくしでございますので、
誠にあってはならないことと、わたくしはじめ従業員一同気を付けてご対応いたす
ことと致しました。
接客は、相手のお心とこちらの心遣いが一致してはじめて喜ばれます。
お喜びいただける接客とは、心遣いがピュアなものでないといけません。
純粋さがかけてしまうと、相手が心地よくお感じにならず、悪い印象になってしまいます。
純粋な気持ちでおもてなしできますよう、研鑽積んで参ります。
塩原温泉
湯守田中屋
関谷にあるやま吉のご主人が、
旅館に立ち寄って、
まあるいアルミの物体を私の掌に渡してくれた。
「なに?」
と聞けば、
「おにぎりだよ」と一言。そしてさっとお帰りになった。
さて、私もおうちに帰って、
一息ついて、そのアルミのおにぎりをいただこうと開けてみたら、
上品に握られたかわいい焼おにぎりが二個。
握った人のやさしさ、焼いてお醤油を垂らしてという作業の手間を考えながら
一口頬張ったら涙がこぼれた。
ここのところ、よくないことがまわりに起こり、
ひどく落ち込んでいた時だったので、
優しさのこもった焼おにぎりのおかげで、
私もこれにありつけるということは、まだまだ運があるかな?
なんて思った次第。
掌に収まってしまうほどの小さい小さい形の焼おにぎりふたつ。
同じに生きるんだったら、この形のように上品に、そして優しさが溢れ出る人に
なりたいなぁ、としみじみ思った晩でした。