国立劇場慰霊祭の中継に合わせ、従業員一同黙とうをさせていただきました。
あの日のことは鮮明に覚えていますが、自分たちが生きていくことで精一杯で、
支援することを忘れてしまいがちになります。
震災後、
福島から宮城から岩手から・・・とたくさんのお客様にお越しいただいて、
避難所生活の大変さ、苦しみをお聞きいたしますが、
どのお客様も皆様「明るく」お話しいただくその姿に、
涙が溢れることもしばしば・・・。
なにメソメソしてんだ!笑顔でしょ、と逆に励まされてしまいます。
今日も、
あの日の震災で、
家を失い、両隣、前後ろにお住まいの方々が全て亡くなってしまったというお客様がリピートしてくださいました。
家を失った方とは思えないほど、悲壮感がありません。明るく元気です。
それもその方が持つ相手を思う気遣いがあるからなのでしょう。
他人を気遣うその気持ちこそ、旅館に一番大切なことでございます。
またしても被災地の方に教わっている私です。
忘れないように・・・、
精一杯気遣いの出来る人にならなくては。